もじのすけ の文字ブログ

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文字について考えたことをつづっています

手書き文字の発展〔提言1〕羽生善治の将棋の駒を発売せよ

 

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【目次】

 

(冒頭の作品)

Kosode Fragment(小袖切れ) 

Period:Edo period (1615–1868)
Date:17th century
Culture:Japan
Medium:Ground of dark blue float-patterned plain-wave (saya)

Kosode Fragment | Japan | Edo period (1615–1868) | The Met

 

 

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もじのすけです。

  

1 手書き文字の復権

 

以前の記事では、

電子媒体上の活字の隆盛と

手書き文字の衰退について

説明しました。

 

その記事はこちらです。 

mojinosuke.hatenablog.com

 

その記事の中で、

こんなことを書きました。

 

明治期に、日本人は

手書き文字から活字へと関心を移した。

その後は

活字の媒体の変化へと関心を移し、

手書き文字を次第に忘れつつある。

つまり

「手書き文字の衰退」

が起きています。

 

 

 

つまり、現在の状況は

紙媒体上の活字すら衰退気味。

まして、手書き文字は・・・

という状態です。

図にするとこんな感じになります。

 

 

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以前の記事の引用を続けます。  

手書き文字には良さがたくさんある。

だからこそ、

私は手書き文字の衰退を

食い止めたい、

何とか残したいと思っています。

というか、

衰退の現状を逆手にとって

手書き文字を

むしろ発展させたい

と思っています。

 

今回は手書き文字の復権

そして発展への提言第1弾です。

 

 

羽生善治

 将棋の駒を発売せよ」

 

 

タイトルを見ればそれだけでわかる

出オチの記事になりますが、

私としては、

声を大にして何度でも言いたい。

 

羽生善治

 将棋の駒を発売せよ」

 

正確には、

「有名人の字の

 将棋の駒を発売せよ」

 

 

 

2 魅力的な棋士たち

棋士は魅力的な個性を持った人が

たくさんいます。

 

そのような魅力的な棋士の中でも

個人的に気になる人はこの4名です。

(引退された方もいます。)

 

 2-1 羽生善治棋聖

 

私には将棋の経験が多くありません。

ですが、将棋は好きなゲームです。

大人になった今は、

将棋そのものよりも

プロ棋士の人間ドラマを見るのが

好きです。

 

なかでも羽生善治棋聖は、

子どもの頃からのあこがれです。

 

www.shogi.or.jp

 

 

 

羽生善治の名前を

初めて目にしたのは、

私が小学生の時の、この本でした。

まんだらけ通販 | 小学館 小学館入門百科シリーズ 将棋初段への道(カバー付 118

f:id:mojinosuke:20171031215506j:plain

 

 

ここでは、

当時小学5年生だった羽生善治棋聖

原田泰夫九段に二枚落ちで挑戦し、

惜しくも敗れていく様子が

棋譜に沿って丁寧に描かれています。

(この本は実家にまだあるかも。)

 

私は、この本を読んで

同じ小学生がここまでできるのかと

衝撃を受けました。

 

自分の闘争心が一気に萎えるとともに、

早くもファンの側に回りました。

 

 

 2-2 加藤一二三(ひふみ)

 

羽生善治棋聖だけでなく、

たくさんの棋士を見てきました。

 

奇人変人が多く

愛すべき棋士が多いです。

 

その中でも愛嬌があるのは

なんと言っても

加藤一二三(ひふみ)九段では

ないでしょうか。

www.shogi.or.jp

 

 

最近は将棋以外のテレビ番組にも

多数出演されていますね。

 

加藤一二三(ひふみ)九段の武勇伝は

あまりに多いです。

熱烈な将棋ファンとまではいえない私が

ご紹介するのは気が引けます。

 

ネットで検索するなどして

他の人の説明を

参照してもらえればと思います。

 

 

 2-3 橋本崇載(たかのり)

 

私が、近年応援し続けているのは、

知っている人には有名な

ハッシーこと

橋本崇載(たかのり)八段です。

www.shogi.or.jp

 

金髪パンチパーマになってみたり

カメラ目線でドヤ顔をしてみたり。

ぶっ飛んだプロ棋士「橋本 崇載」(はしもと たかのり)の残したハッシー伝説まとめ - NAVER まとめ

 

佐藤六段(当時)の

個性的なコメントをパクって

コピーしたり、

二歩でやらかしたり。

とかく

NHK杯とは深い関係があるようです。

 

 

堅実な駒さばきの実力派。

再びA級に上がって

大活躍していただきたい棋士です。

 

発言が問題視されたりしたことも

ありますが、 

将棋界の発展への意識が高い棋士です。

 

将棋への関心をもってもらうため

将棋バーを経営されていました。

(池袋から西武新宿に移転し、

 残念ながら今年5月に閉店。) 

twitter.com

 

 

橋本崇載八段は、

少年がプロ棋士を目指し

成長していく姿を描くマンガ

「或るアホウの一生」への

棋譜監修もしています。

hi-bana.com

 

奇抜な服装や派手な行動を取るのも

自分のためはもちろん

将棋界の発展を考えてのこと。

 

そんな熱い思いが伝わてくる棋士です。

 

 

 2-4 藤井聡太四段

 

将棋界に颯爽と現れた新星、

藤井聡太四段。

www.shogi.or.jp

 

最近の将棋界の活性化は、

この人のおかげと言ってよいでしょう。

 

加藤一二三九段の

記録(14歳7か月)を更新し、

14歳2か月で最年少プロ棋士に。

 

そこから破竹の29連勝。

すごすぎて言葉が出ません。

 

これからどんな歴史を残すのか、

楽しみな棋士です。

 

 

 

 2-5 この人たちの将棋の駒がほしい

 

以上ミーハーな話が続きました。

 

そこからこんな感情が

私の中にわき起こってきます。

 

「この人達の手書き文字が見たい。」

「扇子に書いてもらうのではなく、

 将棋の駒に書いてもらい、

 手に持って使いたい。

 駒を指に挟みたい。」

 

ファンとしては、

お気に入りの棋士の手書き文字を

直に感じながら

将棋をしてみたいのです。

 

ところが、

今そのような駒はありません。

 

だから、

羽生善治

 将棋の駒を発売せよ」

 

 正確には、

「人気棋士

 将棋の駒を発売せよ」

と言いたいです。

 

 

将棋の駒の字に流儀があるのも

わかっています。

 

 

ですが、素朴な思いが

わき起こるのです。

「お気に入りの棋士の字の駒で

 将棋を指したい。」

 

この気持ちは変でしょうか?

将棋界の活性化になりませんか?

 

 

正式な駒だと抵抗があるなら

九マス将棋の駒で

試すのでもいいので、

ぜひ実現してもらいたいです。

 

 

 

 

           床机。「しょうぎ」違い。

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An Actor of the Ichimura Line Sitting on a Shogi (Wooden Bench) and Holding a Pipe

Artist:Ippyotei Yoshikuni (Japanese, active mid-19th century)
Period:Edo period (1615–1868)
Culture:Japan
Medium:Polychrome woodblock print; ink and color on paper

Ippyotei Yoshikuni | An Actor of the Ichimura Line Sitting on a Shogi (Wooden Bench) and Holding a Pipe | Japan | Edo period (1615–1868) | The Met

 

 

 

3 手書き文字と駒

 

このあたりで

ちょっと冷静になってみて

視点を変えてみましょう。

 

 

以前、

「文字と媒体の関係」シリーズでは

文字と媒体の歴史的な移り変わりを

検討してきました。

 

すなわち

文字と媒体の関係 (1)①手書き文字の紙 - もじのすけ の文字ブログ

から

文字と媒体の関係(1)と(3)中間まとめ ~手書き文字の衰退~ - もじのすけ の文字ブログ

までの移り変わりです。

 

それでは、

今回の手書き文字と駒は、

文字と媒体の流れで言うと

どこの問題になるのでしょうか。

 

下の図を見てください。

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羽生善治加藤一二三

橋本崇載藤井聡太

この人たちが

駒に直接字を書いたり、

彫ったりしたら、図の中の

どこに分類されるのでしょうか。

 

 

駒は紙ではありませんが、

(1)①手書き文字が書かれた紙

に類似するものといえるでしょう。

 

 

それでは、

この人たちが書いた手書き文字を

駒に印字したり、彫ったりしたら

どこに分類されるでしょうか。

 

 

これは

(2)②手書き文字の紙の写し

に類似するものでしょう。

 

 

手書き文字と活字の

現状をふまえながら見てください。 

 

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つまり、

「人気棋士

 将棋の駒を発売せよ」

という提言は、

分類上こうなります。

 

「(1)①の手書き文字が書かれた紙

 (1)②の手書き文字の紙の写し

 を、駒という木で復権させよ。」

 

 

 

今年は、

大政奉還から150年です。

 

日本では、

明治の文明開化と共に

150年かけて

手書き文字から活字の文化へと

発展していきました。

 

そして、今や

デジタル媒体上の活字の文化へと

移り変わりました。 

手書き文字はおろか

紙媒体の活字すら衰退しています。

 

明治期から離れ、

現代では衰退した手書き文字。

 

その手書き文字の風合いを

「自分の好きな人」の将棋の駒

として楽しみたいです。

 

 

厳密には

「自分の好きな人」というのは

棋士でなくてもいいのです。

自分の好きな有名人であれば

どうでしょうか。

 

書自慢の芸能人でもよいと思います。

個人的には、

須藤元気さんの将棋の駒だと

元気がもらえそうだなと思います。

 

 

  

 

 

また、書道家として本職の

武田双雲さんの駒があったら

いいなと思います。

lineblog.me

 

 

NHK大河ドラマ

「おんな城主直虎」で披露された

今をときめく

高橋一生さんの字も。

www.nhk.or.jp

 

松岡修造さんだとどうでしょうか。

 

日めくりカレンダーの表情と

C.C.レモンでの

期間限定LINEスタンプ

手書き文字を見ると、

「歩兵」と書いても勢いで

全部「香車」になりそうな

イメージすら湧いてきます。

www.php.co.jp

 

 

書だから紙だから触れられない、

とあきらめるよりも

コピーでもいいから

好きな人の手書き文字の駒を

手に持って感じる。 

 

そんな機会が

あってもいいとは思いませんか。

 

羽生善治の手書き文字の

 将棋の駒を発売せよ 」

 

 

今回の話を図にまとめると

こうなります。

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今回は手書き文字の発展の

提言の1つ目でした。 

 

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鈴木春信画 将棋・三十六歌仙 「中納言兼輔」
A Young Woman and Man Playing Shōgi (Japanese Chess); Chūnagon Kanesuke, from a series alluding to the Thirty-Six Poetic Immortals (Sanjūrokkasen)

Artist:Suzuki Harunobu (Japanese, 1725–1770)
Period:Edo period (1615–1868)
Date:ca. 1767–69
Culture:Japan

Suzuki Harunobu | A Young Woman and Man Playing Shōgi (Japanese Chess); Chūnagon Kanesuke, from a series alluding to the Thirty-Six Poetic Immortals (Sanjūrokkasen) | Japan | Edo period (1615–1868) | The Met

 

 

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 上杉謙信の手書き文字から作った

 「けんしんフォント」無償公開中

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 http://mojinosuke.hatenablog.com/entry/2017/04/06/130000

 

  

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