もじのすけ の文字ブログ

もじのすけ の文字ブログ

文字について考えたことをつづっています

ブログを開設して2年になりました

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 【目次】

 

 

(冒頭の作品)

Disguised Immortal
Artist:Suzuki Harunobu (Japanese, 1725–1770)
Period:Edo period (1615–1868)
Date:ca. 1766
Culture:Japan
Medium:Polychrome woodblock print; ink and color on paper
Dimensions:H. 7 15/16 in. (20.2 cm); W. 11 1/8 in. (28.3 cm)
Medium-size block ("chuban")
Classification:Prints

https://www.metmuseum.org/art/collection/search/44943?searchField=All&sortBy=relevance&ft=anniversary&offset=80&rpp=80&pos=89

 

 

 

 

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もじのすけです。

ちょっと過ぎてしまいましたが2018年8月27日はブログ開設2周年ですので、今回はこのブログについてお話ししたいと思います。 

 

1 第1回の記事

 

第1回の記事はこちら。

mojinosuke.hatenablog.com

 

はじめまして、もじのすけです。

このブログでは、文字について考えたことを綴っていきます。

「文字は、思っているよりももっと楽しめそう。」

そんな予感がしています。

読者の方が、文字について新たなひらめきを得る。

このブログがそのきっかけになれたら嬉しいです。

私の考えが尽きるまで、

しばらくお付き合い下さい。

 

1回の記事の文字量がこれだけだと、なんとラクなことか(笑)。 

 

最近は仕事の量が増えて、ブログを書く時間が少なくなっていますが、文字についての考えは尽きていません。 まだまだお付き合いいただきたいです。

 

ブログ開設当初の私の状態はハイテンション。ありがちですね。当然「文字について書きまくりたい!」と思っていました。

ですが心のどこかで「ストックはあるけど、いつかは飽きるか、ネタが尽きるだろうな。」という思いもありました。

 

その予想は今のところ良い意味で外れています。

 

2年経った今でもみなさんにお伝えしたいことがあり、ネタが浮かび続ける。どうしてそうなるのかは自分でもわかりません。

 

わからない、という言葉で思いつくのは、読者の皆様からいただく反応です。

 

自分で「これはうまく書けた」という記事は、読んだ方からいただく感想も良いように思います。

 

ですが、自分としては力を入れていない記事が、「そこまで人気記事になるのか」という現象が起きています。

 

 

2 このブログの人気記事ランキング

 

ということで、このブログの人気記事ランキングをご紹介しましょう。

出し惜しみせず、1位からご紹介します。

 

 2-1 人気記事の第1位

 

第1位はこちらです。

mojinosuke.hatenablog.com

 

この記事がぶっちぎりで第1位です。

 

はてなスターはてなブックマークも、ぶっちぎりで多いというわけではありません。

普段ご覧になっている読者の方からすると、この記事がダントツというのは意外に思われるかもしれませんね。

ですが、このブログの訪問者のうち、半分近くの人がこの記事を読んでいます。

 

この記事は昨年12月21日の記事です。そんなに古い記事ではなく、訪問者の蓄積する期間からいっても、かなり条件は悪いはずなのですが、ダントツの閲覧数です。

 

ダントツの理由は、検索とキーワードなのでしょう。

原因は、2020年のNHK大河ドラマのテーマが「明智光秀」に決定されたことでしょう。NHKが発表した日から閲覧者数が一挙に増えました。そしてずっと続いています。

 

さすがに「明智光秀」だけではすぐには出てきませんが、「明智光秀 天海」「天海」で検索すると2番目に出てきます。同名のラーメン屋さんや女優の天海祐希さんを押しのけているのは、すごいです。

 

タイトルもちょっと煽る感じなので、「明智光秀南光坊天海の同一人物説、結論は知らないなあ。たしかに筆跡を見比べたらすぐにわかりそう。実際どうなんだろ。ちょっとだけ見てみよ。」という気になるのでしょうね。

 

 

このブログは、記事の内容をじっくり読まれる読者の方と、気になる記事だけ読んでいかれる一見さんの読者の方。そのどちらにも読んでいただいているのだなあと感じています。

 

 

 2-2 人気記事の第2位

 

続いて第2位はこちら。

mojinosuke.hatenablog.com

 

この記事は実質的に文字について検討した2番目の記事なので、個人的な思い入れがあります。ですが、記事の内容と閲覧数との関係はないでしょう。

 

こちらも検索が原因のようです。

 

「活字 手書き文字」「手書き文字 活字」で検索すると1番上に出てきます。

「手書き文字」だけで検索すると2ページ目に出てきます。

 

 

 2-3 人気記事の第3位

 

続いて第3位です。

mojinosuke.hatenablog.com

 

これは、個人的にはかなり思い入れのある記事です。多分このブログの記事の中でボリュームが最大の記事だと思います。「文字」と「絵」についてかなり実践的・理論的に考えて検討しています。

 

ですが、これが人気記事になったのも記事の内容とは関係がなさそうです(苦笑)。

 

やはり検索が原因だと思います。

「文字 絵」で検索すると1頁目に出てくるのです。

「文字絵」や「アスキーアート」のWikipediaのあと、顔文字のリストのサイトがあったりして、そのあとにこの記事が出てくるのです。

「『文字』?『絵』?ちょっと考えて見よう。」と思った人が、うっかりクリックしてしまうのでしょうねw

読み始めてしまった人から「長いよ!」「難しいよ!」と叱られているような気がしてなりません。

 

 

 2-4 人気記事の第4位以下

 

第4位

mojinosuke.hatenablog.com

記事としては長いのですが、「戦国武将の花押」のキーワードが目を引き、花押のビジュアルが取っつきやすいのだと思います。

 

 

第5位

 

mojinosuke.hatenablog.com

個人的には「この記事が1番上に来て、どんどんダウンロードしてほしい!」という気持ちです。

だって文字の形は上杉謙信の直筆ですよ!

上杉謙信が、まだ子どもだった甥の喜平次(上杉景勝)に向けて書いた手書き文字(「いろは歌」の文字)ですから、文字の1つ1つに愛情がこもっています。

 

フォントのよいところは、自分の好きな文章を表現できる点にあります。上杉謙信の手書き文字で文章が作れるという喜びは、1年以上経った今でも新鮮です。

フォントは使わないと面白さが伝わらないので、もう少し言葉を作ってブログに織り込んでいこう思っています。

 

第6位

織田信長の字をなぞってみた。 - もじのすけ の文字ブログ

第7位

上杉謙信の字をなぞってみた - もじのすけ の文字ブログ

第8位

文字を書くことは歴史をなぞること(1) ~漢字・木簡・紙・墨・筆~ - もじのすけ の文字ブログ

 

歴史物が続いていますね。歴史から入るのが取っつきやすいと思います。

このブログを書きはじめた理由の1つが受け入れていただいているのだと感じています。嬉しいです。

 

私としては、過去の歴史上の人物や、みなさんが今使っている文字を、ただの情報や道具として覚えるのではなく、「歴史上の有名人も、自分たちと同じように、悩み苦しんだり、喜んだりした生身の人間なんだ!」「この文字は色んな人の手によって作られ、変化し、保存されてここまできたのだ!」「過去の歴史や未来は今とつながっているのか!」と気づいていただけたらなあと思っていました。

 

このブログがそのきっかけにはなっていると感じられるので、嬉しいです。

 

 2-5 個人的にご紹介したい記事

 

その意味で私がぜひご紹介したいのはこちらの3つの記事です。(重複あり)

 

過去と今のお話。

mojinosuke.hatenablog.com

腹筋崩壊(「腹筋に候」)を検討した記事。原典に遡ることの重要性を感じ、上杉謙信の感情を感じ、その言葉で遊んで今を楽しむ。これも、歴史を今に活かす1つのあり方だと思っています。

 

過去と今のお話。 

mojinosuke.hatenablog.com

原典に遡ることの重要性を感じ、上杉謙信の感情を感じ、その言葉で遊んで今を楽しむ。これも、歴史を今に活かす1つのあり方だと思っています。つまり同上ですw

 

 

 今と未来のお話。

mojinosuke.hatenablog.com

 

ちょっとシリアスな話をしていいですか。

 

私は、疲れ知らずの人工知能(AI)が、24時間無責任な文章をネット上に大量に垂れ流し、人間作成の文章が少数となって駆逐される時代が、間もなくやってくると予想しています。

みなさんは、活字の文章を読んで、その書き手が人間かロボットか、区別できますか?

この文章を書いている「もじのすけ」は人間でないかもしれませんよ?もじのすけが「人間」なのだと、どうやって判別しますか?

 

私たちは、人工知能(AI)・ロボットという存在をきっかけに、これまでの文字のあり方を振り返りつつ、未来について考えていかないといけないと思っています。もちろんロボットの力を借りることはあるでしょうけれども、最後は自分で考えないと。

 

この記事ではその対応策の1つを書いています。

 

 

 

3 ブログを続けている思い

 

「文字」は誰もが使う極めてメジャーな存在ですが、話題を文字に特化させた「文字ブログ」はまだまだニッチな存在です。

 

われながらよくぞここまで書いてきたなあと思います。

 

そして、文字、文字ブログを通じて、いろんな方と知り合い、文字のすばらしさにさらに気づき、その気づきがどんどん膨らんでいっています。

 

過去の人の思いや営みと今の人とをつなぎ、今の世界を充実させる。

今の世界の範囲は広がっている。情報化の「情報」の多くは「文字」情報。私たちは違う国の人と文字を使ってたくさんのコミュニケーションが取れる。

今の世界の範囲は広がり、違う国の過去の人のことも学べる。そうやって過去の世界の範囲も広がり、過去の人と今の人はさらにつながる。

 

そして、広がった過去の人の思いや営みに、広がった私たちの思いや営みが加わり、未来につながっていく。

もっと広がってほしい。もっとつながってほしい。

 

ブログを通じて、そのような事実や自分の気持ちに気づけたことに、感謝しています。

 

今後ともこのブログをよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

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Two Cranes
Artist:Itō Jakuchū (Japanese, 1716–1800)
Period:Edo period (1615–1868)
Date:1795
Culture:Japan
Medium:Hanging scroll; ink on silk
Dimensions:Image: 42 5/8 × 15 1/2 in. (108.2 × 39.3 cm)
Overall with mounting: 74 3/16 × 20 3/16 in. (188.5 × 51.3 cm)
Overall with knobs: 74 3/16 × 22 1/2 in. (188.5 × 57.2 cm)
Classification:Paintings

https://www.metmuseum.org/art/collection/search/53409?searchField=All&sortBy=relevance&ft=anniversary&offset=80&rpp=80&pos=98

 

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 上杉謙信の手書き文字から作った

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 http://mojinosuke.hatenablog.com/entry/2017/04/06/130000

 

  

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