もじのすけ の文字ブログ

もじのすけ の文字ブログ

文字について考えたことをつづっています

文字は誰に向けて書いているのか

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(冒頭の作品)

Ornament In form of Poet, Hitomaru
Period:Edo period (1615–1868)
Date:1720
Culture:Japan
Medium:Faience, the face and hands unglazed; the rest of the figure decorated in polychrome and gold (Kiyomizu ware)
Dimensions:H. 6 3/4 in. (17.1 cm); L. 8 in. (20.3 cm)
Classification:Ceramics

https://www.metmuseum.org/art/collection/search/47969?sortBy=Relevance&ft=rest&offset=0&rpp=20&pos=16

 

 

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もじのすけです。

 

このブログは毎週木曜日更新です。

先週に引き続き今回も実質的におやすみします。

 

 

1 ほっこりおじさん

 

あいかわらず

仕事がとても忙しい状態です。

 

他のブロガーさんのブログを

巡回する時間も

自分のブログを書く時間も

なかなか取れません・・・。

 

タイトルにおやすみと入れてしまうと

素通りされてしまいそうなので

普通のタイトルを入れてみました。

 

記事の最初に出てくるサムネイル画像が

このところ使っている

「ほっこりおじさん」のときは

ご注意ください。

 

そのときは

おやすみ記事そのものか

実質的なおやすみ記事だと思ってください。

 

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   ほっこりおじさん

 

ちなみに

「ほっこりおじさん」

と呼んでしまっていますが、

本当は柿本人麻呂だと思います。

 

柿本人麻呂平安時代から「人丸」と

呼ばれたようです。

この人形は江戸時代の物のようです。

柿本人麻呂 - Wikipedia

 

 

それはさておき、少しくらいは

近況と文字の話をしようと思います。

 

「『文字を誰に向けて書くのか』

 に気をつけて書きましょう。」

というお話です。

 

 

2 仕事の文字は誰に向けて書くのか

 

私が忙しくしている仕事の

1番大きな特徴は

「文字を書きまくっていること」

です。

 

とにかく、

文字を書きまくっている状態です。

 

 

ここでちょっと考えてみましょう。

みなさんは文字を書く(打つ)ことが

ありますよね。

 

みなさんは誰に向けて

文字を書いているのでしょうか。

 

もじのすけの仕事の場合は、

さまざまな立場の人に向けて

文章を書いています。

 

プロの人に向けて

文章を書くこともあります。

(何のプロかは内緒です)

 

 

 

では、

もじのすけが仕事ではなく

このブログで文字を書くときは

どうでしょうか。

 

当たり前のことですが、

ブログの文字は

読者のみなさんに向けて書いています。

 

私がブログで文字を書くとき

「読者のみなさん」として

頭に思い浮かべているのは、

・普段から読んでおられる方

・検索やSNSをきっかけに

 ふらりと訪問された方   

です。

 

私はその方々に向けて

文字を書いているつもりです。

 

私のブログでの文章は

まだまだかたいですが、

この文字ブログも

もう2年を超えました。

 

「ふらりと訪問した人にも

 わかるように書きたい。」 

そんな気持ちで

書き続けてきました。

 

そうしているうちにだんだんと、

かみくだいた説明が

できるようになってきたと

感じています。

 

この書き方をすることで

仕事の文章にもよい影響が出ています。

 

仕事での文章を

一般の人に向けて書くときも

プロの人に向けて書くときも

かたさが取れてきたなと感じています。

 

 

3 活字と手書き文字での違い

 

ここで考えてみてください。

 

私たちが文字を書くとき、

当たり前ですが

必ず読み手がいます。

 

「誰が読み手なのか」を

考えながら書く。

 

これはとても大事なことですよね。

 

手書き文字で書くと、

誰に向けて書いているのかで

筆跡が変わってきます。

 

「別に誰に書いても変わらないよ」

という人がいるかもしれませんね。

 

ですが、そんな人でも

自分に向けて書いたときは

どうでしょうか。

自分向けのメモは、他人向けとは違って

文字を崩しがちではありませんか。

 

手書き文字の場合は、

誰に向けて書いているのかで、

筆跡が変わります。 

 

そうすると

・誰に向けて書いているのかを意識する

・その人が読みやすいように書く

というのは大事なことだと思います。

 

それでは

活字の場合はどうでしょうか。

 

活字の場合は、

誰に向けて書いても

筆跡は変わりません。

 

これは危険です。

 

考えてみてください。

読みやすそうに見えて読みにくい文章が

できあがってしまう危険があります。

 

みなさんが活字の文章の読み手の立場で

「いいことが書いてありそうと思って

 読んではみたけど、

 結局よく分からない文章だったな。」

と感じた経験はありませんか。

(それがこのブログの文章でないことを

 こころから祈っています。)

 

 

そうすると、書き手としては、

活字の場合は、

手書き文字のときよりも、さらに

・誰に向けて書いているのかを意識する

・その人が読みやすいように書く

ことに注意が必要です。

 

活字は文字自体が読みやすくて

書きやすい(打ちやすい)です。

 

それに甘えず、

活字のときも気を抜かず

手書き文字のとき以上に

読み手のことを考え、

読みやすくしていきたいものですね。

 

 

ということで

以上が実質おやすみ記事でした。

今回の記事の文章が読みにくければ、

それがオチだということでお許しください!

(精進します)

 

 

4 おまけ

 

みなさんが

文字を誰かに向けて書くときに

・活字がよいのか

・手書き文字がよいのか

・どうやって選ぶのか

迷ったことはありませんか。

 

考えるヒントになる視点を挙げて

分析した記事がいくつかあります。

 

まずはこれ。

mojinosuke.hatenablog.com

 

この記事では、

手書き文字が

特定の人に向けられることが多いという機能を

「手書き文字の指向性」

としています。

 

他方で

活字が多くの人に向けられることが多い

という機能を

「活字の開放性」

としています。

 

そして、これらを比較しています。

お時間があれば読んでみてください。

 

 

次に、

一般的に見て

活字と手書き文字はどのように

使い分けられているのか、という視点で

活字のパブリック感と

手書き文字のプライベート感を

「活字の公共性」

「手書き文字の私事性」

と名づけて解説したシリーズもあります。

 

気になった方はどうぞ。

mojinosuke.hatenablog.com

mojinosuke.hatenablog.com

mojinosuke.hatenablog.com

 

 

ここまで読んでいただき、

ありがとうございました。

 

うーん。 

「おやすみ記事でもけっこう書いたな。」

と思えてきました。

 

こういう厚かましさが

ブログを続けられる

1番の理由かもしれませんね(笑)

 

 

それでは今日はここまでとしましょう。

おつかれさまでした。

 

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Limestone statue fragment of a left hand resting on a dove
Period:Hellenistic
Date:3rd–1st century B.C.
Culture:Cypriot
Medium:Limestone
Dimensions:Overall: 5 1/8 x 3 1/4 x 4 3/4 in. (13 x 8.3 x 12.1 cm)
Classification:Stone Sculpture

https://www.metmuseum.org/art/collection/search/242271?sortBy=Relevance&ft=rest&offset=0&rpp=20&pos=8

 

 

 

 

 

 

 

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