もじのすけ の文字ブログ

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もじのすけ の文字ブログ

文字について考えたことをつづっています

【50記事目】手書き文字と活字の違い(15) ~文字の出現性~

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【目次】

 

 

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もじのすけです。

 

0 今回で50記事目!

 

2016年8月にこのブログを始めて、

ようやく50記事となりました!

 

当初の更新の勢いが落ち着いたとき、

ひんぱんに更新する

他の方のブログを見るたびに

「すごいなあ。

 とてもマネできないなあ。」

と、正直ひるんでいました。

 

書くテーマはポコポコ浮かびます。

「けんしんフォント」も広めたい。

他のアイデアも実現したい。

 

ですが、

書く時間も

イデアを実現する段取りの時間も

足りません。

 

さらに困ったことに、

推敲に時間をかけたい性格で、

サラッと記事を書くことができない。

 

こんな感じなのですが、

文字のことを書こうとすると、

なぜか自然に筆は進みます。

 

「文字のことだけで延々と書き続ける

 こんなニッチなブログは他にない。

 書き続ければ、

 いつか誰かに読んでもらえるだろう。

 マイペースで書いていこう。」

と開き直ってからは、

少し気が楽になりました。

 

現在の週1ペースは

決して速いとはいえませんし、

50記事も

決して多くはないでしょう。

 

ですが、

コツコツと書いていけば、

積み上がっていくものだなあと、

われながら感心しています。

 

上杉謙信公の手書き文字に

励まされた結果でもあります。

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読者の皆様

 

このブログは、正直なところ

1記事1記事が長くて

重たいものが多いと思います。

お付き合いいただき

本当にありがとうございます。

 

皆様に読んでいただけることが、

私が文字について探求を続ける

励みになっております。

 

もう少し量を減らしたり、

気軽な記事も増やすよう

気をつけます。

(今回も長め重めですが。。。)

 

何はともあれ

今後ともよろしくお願いします。

 

50記事のことだけを

テーマにするのは恥ずかしいので、

そろそろ本題に入りたいと思います。

 

 

1 前回までのおさらい

 

今回は、

タイトルどおり、 

文字の性質のうちの

「文字の出現性」

「文字の客体性」

を検討します。

 

その検討の中では、

「文字の時間性」という性質を絡めて

お話ししたいと思います。

 

抽象的なことを先に言うだけでは

わかりにくいと思いますので、

前回までのおさらいから入って

具体的に話を進めていきましょう。

 

それでは 

前回までのおさらいをします。

 

・活字には、

 毛筆や硬筆の手書き文字ほどの

 情報量がない

 http://mojinosuke.hatenablog.com/entry/2016/11/02/193000#5活字で対抗できないか

 

・活字の少ない情報量を増やすには

 どうしたらよいか検討してみよう

 http://mojinosuke.hatenablog.com/entry/2016/11/02/193000#6活字の表現伝達機能の増量

 

そもそも活字にはどんな情報が

 載っているんだっけ?

 

・活字には弱いながら感情情報

 あるようだ。

 http://mojinosuke.hatenablog.com/entry/2017/04/30/180000#2-1活字の感情情報

 

・他にも

 手書き文字ではなく、わざわざ

 公共性のある活字を使っているので

 ①話題の公共性を示す書き手の意図

 がある

 手書き文字と活字の違い(13) ~活字が表す情報②~ - もじのすけ の文字ブログ

 

・例えば「富士山」の活字が書かれた

 紙があったら、踏みにくい。

 だから活字にあるのは、

 ②文字(活字)に表れた情報の存在感

 他には?

 手書き文字と活字の違い(13) ~活字が表す情報②~ - もじのすけ の文字ブログ

 

・活字の場合、書き手は、

 活字の匿名性を使って

 自分の存在感を

 できるだけ消している

 

・逆に言えば、

 活字には③書き手の存在感が

 わずかにながらに「ある」

 手書き文字と活字の違い(14) ~活字が表す情報③~ - もじのすけ の文字ブログ

 

・その書き手の存在感を

 深めて考えてみると

 文字は無かったところから

 ある瞬間に「出現」する

 (文字の出現性)

 http://mojinosuke.hatenablog.com/entry/2017/05/18/160000#4文字の出現性客体性時間性

 

・その文字は誰かが出現させている

 (文字の客体性)

 http://mojinosuke.hatenablog.com/entry/2017/05/18/160000#4文字の出現性客体性時間性

 

・手書き文字は1画ごと、

 活字は1字ごとに、

 時間の流れの中で

 客体として出現する 

 (文字の時間性)

 http://mojinosuke.hatenablog.com/entry/2017/05/18/160000#4文字の出現性客体性時間性

 

おさらいは以上です。

 

前回の定期更新記事に引き続き、

今回の記事では 

・文字の出現性

がテーマになります。

 

次回以降の定期更新記事では

・文字の客体性 

を取り扱います。

 

それでは今回は

文字の出現性

を見ていきましょう。

 

 

2 文字の出現性(時間性もまじえて)

 2-1 文字が出現する場所はどこ?

「文字が出現する場所はどこ?」

そう聞かれたとき、

みなさんはどこをイメージしますか?

 

紙、看板、スマホの画面・・・。

 

今、スマホやパソコンの画面から

目を上げて

周りを見回してみてください。

(そして、続きを読みに、

 戻ってきて下さいね。)

 

文字が視界に全く存在しない、

という方は、

ほぼいないのではないでしょうか。

 

それくらい、

文字はあちこちに「出現」しています。

 

私は今回、

文字の出現場所を整理してみました。

(1)頭の中

(2)モノ

です。

 

「ざっくりしすぎ。」

とのご批判がありそうですが、

しばしお付き合いください。

 

頭の中、モノ、の順番で

検討していきましょう。

 

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 2-2 頭の中に出現する場合

 

みなさんは、言葉を意識するとき、

頭の中に文字が浮かびますか?

 

そもそも頭の中に

言葉が浮かぶ場合、

ⅰ)手書き文字

ⅱ)活字

ⅲ)音声

のどれが浮かびますか?

 

私は

ほとんどの場合が、ⅲ)音声 です。

今この活字を打っているときにも

頭の中は、

ほとんど音声が占めています。

 

文字変換などで画面を

チェックしているので、

そのときは

文字もおぼろげながら意識しています。

 

数としては少ないのですが、

熟語を考えるときは

(例えば「群雄割拠」)、

ⅱ)活字とⅲ)音声が浮かんでいます。

 

みなさんはいかがですか。

人によって違いそうですね。

 

私も、家族に聞いてみようかな。

 

 

頭の中に文字が出現したかどうか。

どのような形で出現したか。

私には、

自分の事しかわかりません。

 

他の人の頭の中で

いつ、どんな状態で文字が出現するのか

は不確かです。

聞き取りでしか確認できません。

 

 

突然話がそれますが、

目の話をします。

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私の目はかなり茶色いです。

ハーフとかではありません。

単に茶色いのです。

 

ある日

友人が私の目をまじまじと

見つめてきたことがありました。

 

そして

「目ぇ茶色いなあ。

 どんな風に見えてるの?」

と聞かれました。

 

うーん。いざ聞かれてみると、

色んな意味で答えにくい。

 

みなさんなら

自分の見え方を

言葉でどう表現しますか?

 

多分、友人は

茶色がかった視界が

広がっているのでは?

と思ったのでしょう。

 

素朴に質問する友人の様子に

うまい答えが浮かばず、

「多分君とおんなじように

 見えていると思う。」

とだけ言いました。

 

でもほんとは、

同じように見えているかどうか、

わかりませんよね。

友人と身体が入れ替わらない限り。

 

友人もわからないから、

素朴に質問したのでしょう。

 

こんな風に

他の人の頭の中の様子は

なかなか調べられませんよね。

 

話を戻します。

 

この話で

何が言いたかったかというと

他人の頭の中で

文字が浮かんでいるのか、

音声が浮かんでいるのか、

確かめにくい、ということです。

 

そうはいいつつも現在では、

脳波を利用した技術が

進んできているようです。

karapaia.com

 

どこまで社会実装できるのかは

よくわかりません。

少なくとも素人が取り扱える状態では

ないと思います。

 

そこで、

頭の中での文字の出現

というテーマは、

素人(もじのすけ)による分析としては

現時点では検討しません。

 

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 2-3 モノに出現する場合

それでは、

文字がモノに出現した場合について

考えてみましょう。

 

 

モノに出現した場合の

文字の出現性について

どのように考えたらよいでしょうか。

 

文字が紙や画面などに現れた場合を

想定して、考えていきましょう。

 

文字を書く・打つ前は

あたりまえですが、

何も表示されていませんよね。

いわゆる「無」の状態です。

 

そこから

文字が現れることになります。

 

手書き文字の場合は、

1画1画の線が増えていき、

しだいに文字が現れます。

次の文字も同様に

しだいに現れていきます。

 

活字の場合は、

文字の全ての線が同時に現れます。

1字1字(あるいは数字まとめて)

増えていくことによって

文字が現れていきます。

 

(なお、その時に書き手が考える内容は、

 http://mojinosuke.hatenablog.com/entry/2016/09/07/105848#1手書き文字の時間性身体性

 をご参照ください。)

 

今まで

文字が「無い」ところから、

どこかの瞬間で

文字が「有る」状態になる。

 

これが、

「文字の出現性」です。

 

文字がモノに出現する場合は

確認が簡単です。

文字が出現する瞬間を

第三者が見たり、

記録することが可能ですから。

 

これなら、自分だけでなく、

他人の文字の出現の場合も

議論できます。

また

頭の中に出現する場合に比べて、

応用の検討がやりやすそうです。

 

このように、 

文字が

紙、画面などのモノに現れる場合を

「(狭義の)文字の出現性」

ネーミングしたいと思います。

 

そして、

モノに現れる場合も

頭の中に現れる場合も

両方含めたときは

「(広義の)文字の出現性」

名付けたいと思います。

 

「文字の出現性」は、

文字が無いところから

どこかの瞬間に

文字が有るようになる、

というお話でした。

 

頭の中に出現する場合に比べて、

モノに出現する場合は

確認ができるので、

今後は

「狭義の文字の出現性」について

検討していくことにしましょう。

 

 

3 まとめ ~文字の出現性~

 

「文字の出現性」

 

手書き文字は

1画1画の順で時間が流れ、

ある瞬間に文字になります。

 

活字は

1字1字現れ、

あるいは

一括変換の場合は、

数文字まとめて現れます。

どちらにしても、

時間の流れがあります。

 

つまり、

手書き文字でも活字でも

文字の出現には時間の流れがあります。

(手書き文字の時間性)

 

例えば

「ことば」という

ひらがなの字を思い浮かべて下さい。

 

逆に書くにしても、

「ば」の濁点を下から書くように

1画1画を

完全に逆再生のように書く人は

いませんよね。

1画ごとにランダムに書く人も

いませんよね。

 

アルファベットでも同様です。

「men」を思い浮かべてみて下さい。

右下から書く人を

私は見たことがありません。

 

 

文字は、

「無い」ところから

ある瞬間に

「有る」状態になる。

これが文字の出現性です。

 

そして、

文字の出現の仕方は、

手書き文字と活字とでは

少し違うようですが、

時間の流れは表れています。

 

次に考えるべきなのは、

「文字は誰かが出現させている」

ということです。

 

文字の立場で見れば、

誰かに出現させられている。

(文字の客体性)

 

そして、

その文字を出現させたのは誰か?

(文字の主体は誰か?)

 

それらを次回以降に

検討していきましょう。

 

 

 

 

 

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ネコかも?  

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